大切な方が亡くなった時に慌てないために!葬儀に関するよくある疑問にまとめて回答!

お葬式を行うことになったとき、誰もが葬儀社を比較することから始めるわけですが、他界して間もないときなどは比較検討するなど難しいので、事前に調べるなどの作業は行っておくと安心に繋がります。葬儀に関するよくある疑問の中でも多いのは葬儀に関する費用についてですが、財団法人の日本消費者協会が2017年に実施した葬儀についてのアンケート調査では全国平均は195.7万円になることが分かりました。また、関東エリアでは238万円になったようです。
葬儀の形式にはどのような種類がある?
一口に葬儀と言っても、仏式・神式・キリスト教式など様々な形式があります。日本国内では仏教の教えに基づいて行われる仏式が一般的ですが、仏式葬にも様々な種類があります。 古くから行われている葬儀は一般葬と呼ばれているもので、遺族や親族だけでなく、友人や近所の方、会社関係者など故人と生前に親しかった方々を広く招いて執り行うのが特徴です。一般葬では1日目にお通夜、2日目に葬儀式・告別式を行うのが通例となっており、告別式の後に火葬が行われます。 また、近年広く普及しているのが家族葬です。明確な定義があるわけではありませんが、一般的には遺族や親族、故人と特に親しかった方のみで行う葬儀を指します。規模が小さくなる傾向があるので、故人とゆっくりとお別れできるのが特徴です。 一日葬と呼ばれる形式もあります。こちらは、お通夜を行わずに1日のみで執り行うもので、遺族の負担が軽減されるのが魅力です。 さらに、お通夜や告別式を行わずに納棺後に直接火葬する直葬(火葬式)と呼ばれる形式もあります。こちらは費用負担が抑えられるのがメリットですが、後々にお通夜や告別式を行うべきだったと後悔する方も多いので、慎重に検討することが大切です。
一般的な葬儀を執り行う際の流れは?
一般的な葬儀を執り行う際の流れは、まず1日目の通夜式が夕方から行われます。信仰している宗教によりますが、通夜式でお経が読まれている最中に焼香し、終わると解散になります。翌日に午前中から葬儀が行われることが多く、もちろん葬儀会社によっては予定が詰まっている場合や火葬日程により時間がずれることはあるでしょう。葬式では通夜式と同じようにお経が読まれて焼香し、終わったら遺体を火葬場にもっていくことになります。親族や親しい友人は火葬場までついていき、骨上げをするまでに時間があるので精進落としとして食事をすることが多いです。一般の参列者は葬式が終わった時点で帰宅することが多くなっています。火葬が終了したら骨上げをして、遺骨は遺族の手元で供養する、もしくは宗派によってはすぐにお墓に入れるところもあります。一連の流れは形式的なものですが、慣れないことですから不安も多いものの、葬儀会社がサポートをしてくれるので心配する必要はありません。
ご臨終から葬儀に向けて準備すべきことは?
ご臨終だと医師から告げられたら、そこから葬儀に向けて準備を始めることになりますが、葬式を行う場合は葬儀社を選ぶことからやりましょう。公営施設を使うと費用を安く抑えられますが、スタッフなどサポートをする人員は自分で見つけなければならないので親戚や友人などにお手伝いを依頼する必要があります。一方で葬儀社に依頼をすれば、雑用は全て引き受けてもらえますし、返礼品などの準備は会場設置まで全てお願いできます。遺体の安置場所の確保や搬送までも行ってもらえます。葬儀社を選んだら、死亡診断書を受け取って役所への手続きをしなければなりません。死亡届を提出することで、火葬許可証を得ることはできますが、許可証がないと火葬の予約もできなくなってしまい葬式の予定がずれこんでしまうので注意が必要です。役所関連の雑務が終わったら、葬式を行うことになりますが、それはスタッフに任せておけばこれまでの実績やスキルを使ってサポートをしてもらえるので不安を感じることはありません。
葬儀社に連絡するタイミングはいつ?
人が亡くなり葬式を行うことを選んだ場合は、葬儀社に依頼をすることで様々な雑用を請け負ってくれるので段取り良くスムーズに行うことができます。葬儀社に連絡するタイミングは、まず病院で亡くなった場合は臨終の連絡を受けてからになります。病院によっては葬式をどうしますかと一覧表を渡してもらえるところもあり、依頼する会社のいくつかを紹介してくれる場合もあります。遺体を清める作業を看護師さんがしてくれますから、その間に連絡をして葬儀を行いたいという旨を伝えます。そうすると遺体を運ぶ許可を得た車で迎えに来てくれますから、そこから自宅、もしくは会場に運ぶことになります。自宅で亡くなった場合にも死亡通知書が必要になるので医師に確認をしてもらわなければなりませんが、それが終わると病院で死亡した場合と同じ流れになるでしょう。気分が落ち込んでしまい慌てることもありますが、死亡を確認した後のタイミングで行えば、焦る必要はありません。
葬儀社を選ぶ際にチェックすべきポイントは?
葬儀社を選ぶ際のチェックポイントは、契約前に見積もり書を作成してくれるかどうかが重要になります。それが同じ内容であっても葬儀社によって費用が異なりますし、追加料金の発生有無も確認できるからです。葬儀にはグレードをつけているものもありますから、価格はピンからキリまであるといっても過言ではありません。できるだけ安く抑えたい場合には、余計なオプションがついていないか、追加料金は発生しないかを確認します。また参列者の数に合った会場の規模になっているかもチェックポイントで、会場の規模により利用料は変わってきます。費用は気にしない場合でも、自由度の高い葬儀にしたいという時には、これまでの実績を確認すると良いでしょう。実績によって段取りの良さやスタッフのスキルなどを図ることができますし、大事な儀式を安心して任せられることにつながるからです。依頼者の要望にそったものになるかを確認しておくことで、満足度の高い葬式になります。
葬儀を執り行う日程はどのように決める?
葬式スタイルには複数あり、また、宗教によってもまちまちです。ここでは、一般的な葬儀を執り行う場合の日程の決めをご紹介します。 一般葬や家族葬と呼ばれる葬式を執り行う際、お通夜は個人が亡くなられた翌日に行い、その翌日にはお葬式と火葬をするのが一般的といわれています。ただし、斎場や火葬場の空き状況により希望の日がずれることがあります。亡くなられてから数日経ってから葬儀をすることは間違いではないですし、むしろ故人とのお別れまでゆとりのある時間を過ごせます。 では、日程の決め方ですが一般葬や家族葬の場合、まず火葬場をおさえます。亡くなった翌々日にお葬式を行うとして、だいたいの時間を決めてから火葬場へ連絡。日にちと時間をおさえたら、僧侶へ連絡し希望日で予定が立つか確認。 ここで僧侶と折り合いが合わなければ、斎場や火葬場と調整を考えるとなります。 このような流れが基本となりますが、地域の風習や宗派の葬儀の執り行い方もあるので、それぞれに合った流れに沿って葬儀が執り行われるのが理想です。
葬儀で菩提寺に連絡する際のポイントは?
家族が虹の橋を渡る時に、最後の葬儀を執り行うにあたって菩提寺に連絡する必要があります。そうすることで、先祖代々のお墓があるお寺に手配をして、仏式の葬儀を行う場合は連絡を入れなければなりません。枕経や通夜、葬儀の準備も必要なのです。まず故人の信仰していた連絡を入れ、氏神様が分からない場合は親族に聞いて葬儀社に相談するという方法もあります。そして菩提寺の住職と日程を相談して行います。 また依頼する寺院が遠い場合は、近くの寺院を紹介してもらうことになるのです。同じ宗派で行った後に、戒名はつけてもらうという方法が一般的といえます。位牌の表面に書かれている戒名は、仏の弟子になったことを表している名前です。出家して仏門に入り、守らなければいけない戒律を受けいれた弟子に与えられる名前といった意味があります。住職により弟子として浄土に往生するために、とても大事なことです。旅立った個人も残された人たちも、心を整えるために必要になります。
葬儀の喪主はどのように決めるべき?
葬儀を行う場合、まずは喪主を決める必要がありますが、その決め方に明確なルールがあるわけではありません。そのため、誰が務めても問題ないのですが、故人が残した遺言書の中に喪主を務めてほしい人が明記されていたら、遺志を尊重して遺言書に書かれていた人物を選ぶのが基本です。 遺言書での指定が無かった場合については、故人の配偶者を選ぶのが一般的です。昔は故人の跡取りとなる後継者が喪主になるのが一般的でしたが、現代社会における葬儀ではこのような常識は薄れてきており、配偶者が喪主になることが多くなっています。また、高齢や病気などにより配偶者が務めるのが難しい場合は、血縁関係が深い方を優先して故人の子供、子供がいない方は両親や兄弟を選ぶケースが多いです。故人に配偶者や血縁者がいないという場合、知人や友人、介護施設の代表者などが務めることになりますが、この場合は友人代表や世話人代表と呼ぶのが一般的です。 なお、喪主は1人に限定する必要はなく、複数人で務めても問題ありません。
葬儀までに自宅に安置する場合に用意すべきものは?
葬儀を行うまでの間ご遺体を自宅に安置する場合、何を準備すればいいのでしょうか。まず用意すべきは布団です。遺体を寝かせるシーツや枕カバーなどは全て白で統一しましょう。布団を敷くときは遺体の頭が北か西を向くようにするのが仏教の風習ですが、スペースなどの都合で難しい場合は自然な向きで問題ありません。また、布団で遺体が温まってしまわないように、布団は薄い物を用意します。数珠、守り刀、枕飾りも用意する必要があります。数珠は故人が生前使っているものがあればそれを、なければ新しく用意します。新しい物を用意するときは、葬儀の後火葬することを考えて木製の物を選びましょう。守り刀もこだわりがなければ遺体と一緒に燃やすことができる木製を使用するのがいいでしょう。枕飾りは、遺体の枕元に置かれるお供え物です。白木台、または白い布をかけた台を用意し、その上に一膳飯、枕団子、水、香炉、線香、燭台、鈴を置き、しきみや菊などの植物を花瓶にいけます。
葬儀の会葬御礼にはどのような品を選ぶべき?
葬儀の会葬御礼で定番といえば、緑茶のセットが挙げられます。
日常的に飲むので、年齢層を問わず定番です。
お茶の葉が薄い袋にパッケージングされているものや缶のセットがありますが、最近ではティーパックタイプも珍しくありません。
また緑茶が飲まれなくなってきたことを背景に、スティックのコーヒーや紅茶も人気となっています。
そして、海苔のパックもよく選ばれます。
海苔はあって困るものではないからです。
食べ物のジャンルとしては、クッキーなどのお菓子も人気です。
お茶うけにもなりますし、おやつ代わりにもなります。
さらに、ハンカチやハンドタオルもよく見られます。
派手な色合いは避け、無地や落ち着いた色にしておいた方が無難です。
もちろん使いやすいように、性別を意識しないデザインにすることは言うまでもありません。
他にも、図書カードやクオカードも実用性のある会葬御礼として人気です。
ただし金額が分かるものを好まない人もいるので、葬儀の参列者に配慮する必要があります。
葬儀で予定以上の参列者が集まった場合はどうなる?
葬儀をするときに予定以上の参列者が集まってしまったときに、どうすればいいのか悩んでしまうかもしれません。
基本的に喪主や遺族が電話などでお知らせをすることになりますから、呼んでいない人まで参列をすることは通常はないです。
基本は呼ばれた場合に行くのが通常になるので、予定よりも人数が多くなるということは、呼んでいないのに多くの人が集まってきている状態になります。
有名人などになるとそのようなこともあるかもしれませんが、基本的に呼んでいない場合は参列を断られることになるケースが多いです。
席なども準備されていませんし、キャパオーバーをした状態になるとリスクがありますから、そのような状態にならないためにも参列を断られることになると考えられます。
家族葬などのコンパクトな葬儀をする場合も、呼んでいない人物が来てしまうと大変なことになるので、基本的には呼ばれていないところには参列をしないのが大切なことになるはずです。
葬儀でのお布施の相場はどれくらい?
葬儀でのお布施の相場はなかなかに難しいことです。
本来の意味を言えば心の問題ですから、金額の多少は関係ないはずですが、実際にはそのようなわけにはいかず、あからさまに嫌そうな顔をされるとか、葬儀以降のお寺さんとの付き合いにも支障を来たすようなこともあるかもしれません。
あくまで参考までに、地域差なども大きいことを踏まえた上で言えば、1回の読経あたり3万円から5万円程度と思っておけば大きな間違いはないでしょう。
これは読経1回あたりであって、葬儀ごとではないことに注意しましょう。
例えばお通夜と告別式をまとめるときは2回分となりますし、最近よくあることですがお葬式と初七日を引き続いて実施する場合にはお経も2回になるはずですので、お布施もそれに合わせた額となりますから注意する必要があります。
その上で、例えば年配の親戚の人など、お金の絡む微妙な話であっても聞ける相手に相談してみるというのも良い方法かもしれません。
葬儀の挨拶ではどのような内容を話すべき?
最近はごく親しい身内だけで行う家族葬も増えてきましたが、大勢を集めて行う一般的な葬儀もまだ主流です。
故人がご高齢の場合等は会社関係者やご友人の数も少なくなっており、故人の家族の関係者の方が多いことともよくありますが、いずれにしても、関係者が全て集まるような大人数が集まるのが葬儀です。
結婚式やお祭り等と違いあらかじめ日程を決めておくこともできず事前準備もできない葬儀の場合、家族の死で大きなショックを受けている中で準備を進めなければいけません。
そして喪主などの場合、大勢の参列者を前に挨拶をする必要で出てきます。
弔事の挨拶は前もって練習もできないものですが、葬儀社等に依頼すれば大まかな文例などを用意してくれます。
それを基準に内容をまとめると便利です。
挨拶の内容には、故人の思い出をできるだけ入れると良いでしょう。
参列へのお礼を伝えるだけでなく、参列者と一緒に故人を思い出し、感謝できるような内容になればと思います。
葬儀後に行うべき手続きにはどのようなものがある?
葬儀を終えたら遺族は一区切りついたような気持ちになるのでほっとすることができますが、その後にも行うべき手続きがいくつかあります。
まず法要や納骨といった葬儀に関連するものについて行うことが必要で、宗派によりますがお寺さんと四十九日法要の日程を決めておきます。
お寺さんにも都合がありますし、再び親戚が集まるとなると事前に日程を決めておくほうが参加しやすくなるからです。
遺骨もお墓がある場合は法要の際におさめるだけですが、墓や墓石がない場合はどうするかも考えましょう。
そして次に故人が遺したものについて処理をする必要があり、それは多岐にわたっています。
遺産と呼ばれる現金や不動産などがある場合は、相続者が誰なのかを明確にして、複数いる場合は協議をしたり遺言書の確認を行うことになります。
銀行預金などは相続者全員の書類提出が求められることもあるので、話し合いは重要です。
また葬儀に参列した会社関係者やご近所への挨拶周りも必要になるでしょう。